独立行政法人 労働者健康安全機構 石川産業保健総合支援センター ishikawa

産業保健Q&A

労働衛生関係法令

Q7
労働基準監督署から産業医活動の記録を残すよう指導を受けました。
具体的な記録紙の様式例があれば教えていただけませんか。
A7

産業医の主な職務は次の事項です。

1.健康診断の実施及びその結果に基づく労働者の健康を保持するための措置に関すること
2.作業環境の維持管理に関すること
3.作業の管理に関すること
4.労働者の健康管理に関すること
5.健康教育、健康相談その他労働者の健康の保持増進を図るための措置に関すること
6.衛生教育に関すること
7.労働者の健康障害の原因の調査及び再発防止のための措置に関すること

お尋ねのケースでは、労働基準監督署の担当官は、産業医が事業所を訪問した記録やその際に、行った活動の内容の確認を求めたものと思われます。
産業医は、法令で月1回、事業所の巡視を行うこととされており、「産業医活動日誌」のような日誌形式で記録するのがよいでしょう。
因みに、産業医が事業所を訪問しますと、概ね、安全衛生委員会に出席したり、健診結果のチェックをしたり、職場の巡視を行い、ときに従業員の健康相談を行うことなどが一般的です。

産業医活動日誌については、法令等で定まった様式はありませんので、つぎの事項を盛り込んで作成してみてください。

イ 訪問等の日時
ロ 実施事項
  ・ 安全衛生委員会への出席確認欄
  ・ 委員会議事録確認欄
  (※)直近の委員会議事録を確認してもらい、コメント等を記載していただきます。
  ・ 健診結果の確認欄
  ・ 健康相談の実施有無欄
  ・ 職場巡視(巡視実施職場、同行者、主な指摘事項等、感想欄)
  (※)次回、巡視予定日時も追記していただくとよいでしょう。
ハ 産業医コメント欄
  (※)訪問当日のコメントを記載していただきます。
ニ 備考欄
ホ 産業医署名欄を設けておきます。

なお、「日誌」には、事業所の安全衛生管理責任者等の確認欄もつけておきましょう。

(やわたメディカルセンター 地域医療連携推進部長 古川眞之祐)

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